1. 緊急地震速報(EEW)
緊急地震速報(EEW)は、地震の初期微動(P波)を観測し、主要動(S波)が到達する前に警告を発するシステムです。
震源に近いほど揺れまでの時間が短くなりますが、警報を受け取ることで、家庭や職場での安全確保や避難行動が可能です。速報はテレビ、ラジオ、スマートフォンのアプリなどを通じて配信され、命を守るための即時対応が求められます。
2. 津波警報・津波注意報
津波警報や津波注意報は、地震によって発生する津波のリスクを知らせる情報です。
津波警報は特に危険な津波が予想される場合に発令され、直ちに高台や指定避難所への避難が必要です。津波注意報は比較的規模が小さい津波が予想される際に発せられますが、油断せず避難を行うことが推奨されます。津波到達時間や予想される高さも併せて報告されるため、早急な避難行動が求められます。
3. 気象警報・注意報
気象警報・注意報は、大雨、洪水、暴風雪、高潮などの自然現象が発生する可能性が高まり、災害が起こるリスクがあると予測された際に発せられる情報です。
警報は災害の発生が予測される場合、注意報は警戒が必要な場合に発せられます。自治体や気象庁から発信され、テレビやスマートフォンのアプリなどを通じて提供されるため、事前に対策を講じることが重要です。
4. 避難勧告・避難指示(緊急)
避難勧告と避難指示(緊急)は、市区町村が住民に対して発令する避難情報です。
避難勧告は災害のリスクが高まった際に早めの避難を促し、避難指示(緊急)は災害の発生が差し迫った状況で即時の避難を要求します。これらの情報は、自治体からの広報や防災アプリを通じて配信されます。迅速な行動が命を守るために重要であり、避難場所の確認や準備を日頃から行うことが推奨されます。
5. 土砂災害危険度情報
土砂災害危険度情報は、大雨や地震などの影響で発生する可能性がある土砂災害について、住民に警戒や避難を促すための重要な情報です。
この情報は、気象庁が降雨量や地形データを基に、土砂災害のリスクをリアルタイムで評価し、発表します。土砂災害には、山崩れ、地滑り、土石流などがあり、特に斜面や山間部ではそのリスクが高まります。土砂災害危険度情報は、住民に対して迅速な避難や警戒行動を促すために発令され、命を守るための重要な役割を果たします。
6. 河川洪水危険度情報
河川洪水危険度情報は、川の水位が急激に上昇し、氾濫の危険性が高まった際に発せられる情報です。
特に中小河川では、短時間で水位が上昇し、周辺地域に大きな被害をもたらす可能性があります。氾濫発生前に避難を促す「氾濫危険水位」に達した場合、速やかな避難行動が求められます。この情報は、防災アプリや市区町村の広報を通じてリアルタイムで提供されます。
7. 火山噴火警報・注意報
火山噴火警報や注意報は、火山の活動が活発化し、噴火の可能性がある場合に発せられる情報です。
噴火警戒レベルが設定され、レベルが高いほど避難や行動の制限が求められます。特に居住地や観光地が火山の近くにある場合、この情報に基づいて即時の避難や準備が必要です。火山噴火に伴う火砕流や火山灰の影響も考慮し、早めの行動が求められます。
まとめ
日本はその成り立ちから考えても自然災害の大変多い国です。
お住まいの地域や環境によって想定されるリスクは異なりますが、これら警報・注意報・情報などをあらかじめ学んでおき、事前に対策をすることで大切な家族を守れるようになると思います。
それぞれの個別記事もご覧になり、お役立てください。